[ダブルス]
○ジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキ 7-6(4),7-6(3) ●綿貫陽介/柚木武
■2セットともタイブレークにもつれる熱戦、両ペアとも一度もサービスゲームを落とさなかった。ただ、英国ペアの手堅さと重圧のかけ方が日本ペアの勢いをわずかに上回った。スクプスキが評したように、綿貫と柚木には高いサーブ力がある。対する英国ペアは丁寧なリターンに徹した。あるときはネットに詰めるサーバーの足もとに落とし、あるときは前衛の頭上にロブを上げた。フリーポイントを避け、できるだけサーバー側に一度、プレーさせた。ダブルスの基本を貫いたことが日本ペアには重圧になったと思われる。
■二人のサーブ力と精神的な踏ん張りでブレークはさせなかったが、1本打たされる重圧がじわじわ効いてきた。それが表に出たのが、両セットのタイブレークだった。第1セットのタイブレークでは4-5から綿貫陽介がボレーをミス、致命傷となった。第2セットは3-5から柚木がハーフボレーをミス。どちらも失敗が許されない状況で出た、思いもよらぬミスだった。
■綿貫は「相手チームのダブルスのうまさと、僕には、突破力が今日は足りなかった。特にリターンがあまりよくなかった」と振り返った。初めてデ杯でプレーした柚木は「プレーが悪いとかそういうわけでもなかったし、僕的には良かったと思う。本当にダブルスは細かいところのミスで差が出てしまう、そういうところを改善したい」と前向きに振り返った。
(日本テニス協会広報部)
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