【2016/9/16】ダニエル太郎はストレート勝ち
[第1シングルス]
○ダニエル太郎 7-6(4),7-6(2),6-1 ●セルジー・スタホフスキー
■「デ杯とか五輪であまりプレッシャーは感じない」という強心臓のダニエル太郎が、靱の5000人近い観客に持ち前の粘り強さを披露、日本に貴重な白星をもたらした。第1セットは3-4からブレークを許したが、すぐにブレークバック。タイブレークも2-4から逆転で奪った。第2セットもタイブレークにもつれたが、これも制した。スタホフスキーはスライスを多用、1球ごとに球種やコースを変えるくせ者ぶりを発揮したが、しつこいプレーでくらいついた。セットカウント2-0とすると、スタホフスキーの集中力が落ち、第3セットはダニエルが圧倒した。
■「(相手の)ファーストサーブはとにかく返す、セカンドサーブではできるだけプレッシャーをかけていく」と、サーブ&ボレーで攻めてくる相手に落ち着いて対応した。リターンを丁寧に沈め、相手にリスクの高いボレーをさせた。技術のあるスタホフスキーは巧みなローボレー、ハーフボレーを見せたが、ダニエルがしつこく足もとをねらうと、大事な場面で精度が落ちた。
■粘り強く、丁寧に組み立てて1ポイントをものにする。そんな1ポイントを着実に積み上げる。自分らしさを存分に見せたダニエルの、会心の勝利と言っていいだろう。
(広報委員会)