【ウィンブルドン】
(7月1日~14日・ロンドン、英国)
[ジュニア男子シングルス決勝]
○望月慎太郎 6-3,6-2 ●Carlos Gimeno Valero(スペイン)
■対戦相手のヒメノバレロは2歳年上の18歳。初戦で第3シードを倒して勝ち上がった。フォアハンドのクロスは一級品で、バックハンドのダウン・ザ・ラインも厳しかったが、望月は相手の11本の2倍以上の27本のウィナーを決め、快勝した。終始、攻撃的にプレーしたが、アンフォーストエラーは15本にとどめた。
■第1セットはブレークの相次ぐ展開となったが、望月は4-3からのサービスゲームをキープし、ワンブレーク差で逃げ切った。第2セットも序盤は激しく競り合った。第2ゲームで望月は5度のブレークポイントを逃したが、次のサービスゲームでは逆にブレークポイントを3度逃れた。続く第4ゲームでブレークに成功、この数ゲームが大きな分岐点になった。
■シングルスでの四大大会ジュニア優勝は日本男子初だが、望月は「快挙という実感はない。ウィンブルドンに限らず、大会を優勝できたことは自分の成長だと思う」と、試合中と同じように落ち着いてビッグタイトルを受け止めた。あこがれていた選手はロジャー・フェデラーだが、同じプレーをするより、「自分だけのものを作りたい」。この大会では、思いきりのいいアプローチショットと切れ味のあるネットプレーがジュニアで異彩をはなった。ピンチに動じないメンタルとともに、プロの世界を勝ち抜く武器になりそうだ。
(広報委員会)
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