[車いすテニス女子シングルス決勝]
○上地結衣 6-2,6-2 ●アニク・ファンクート(オランダ)
■第1セット1-2から第2セット4-0まで8ゲームを連取、上地が一気に勝負をつけた。「彼女のバックハンドに持っていくことで主導権を握れると考えていたが、それがやり続けられた」と上地。第2セットの5-1からダブルフォールトがからんでブレークを許し、「サーブがよくなっていただけにサービスゲームで終わらせたかった」と悔やんだが、勝敗の行方には影響せず、すぐにブレークバックして締めた。
■今、取り組んでいる「後ろからでもチャンスがあれば打っていく」プレーが決勝でもできたことは大きな収穫だ。もともと、丁寧にチャンスを作るタイプだが、早めに仕掛け、相手に「後ろからでも打ってくる、と印象づける」ことがこのプレーのねらいだ。今までとは違う、というイメージを与えれば、相手は対応に悩む。早い攻めを警戒させ、精神的にも揺さぶって、優位に立つ--上地の長期戦略である。こうしてモデルチェンジに取り組むのも、世界ランク1位、ディーデ・デフロート(オランダ)攻略に近づくためだ。デフロートの初戦敗退で対戦の機会はなかったが、3戦連続のストレート勝ちでスタイル改造に自信を深めたはずだ。
(広報委員会)
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