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【全仏オープン】車いすテニスの日本勢対決を上地結衣が制す

【全仏オープン】車いすテニスの日本勢対決を上地結衣が制す

【全仏オープン】
(9月27日~10月11日・パリ、フランス)

[車いすテニス女子シングルス決勝]
○上地結衣 6-2,6-1 ●大谷桃子

■長いラリーが多かったが、上地がショットの精度で上回った。大谷が押す場面もあったが、上地は守備的なショットに安定感があり、攻めの厳しさでも一枚上手だった。上地は「お互い“仕事人”というか、大谷選手は同じことをしっかりやってくる選手で、私も相手の嫌なところをついていくプレースタイル、その中でキーになったのは、お互いのバックハンド同士のストレートのラリーで、自分が前に入れたこと」と勝因を分析した。

■実績でまさる上地には「意地」もあった。「(大谷に)全仏初出場、グランドスラムも2回目で優勝させるわけにはいかない(笑)。私も四大大会のシングルスで優勝するまで時間がかかった。簡単には取らせないという気持ちで試合に入った」。表彰式の優勝スピーチでは日本勢同士の決勝を「夢のよう」と話したが、勝負は勝負。現時点での力の差をはっきり示し、「来年のパラリンピックまでには彼女も精度を磨いてくるだろう」とエールを送った。

■敗れた大谷は「上地選手のペースになってしまい、自分のペースに戻すことができなかった。試合に入る前は緊張していたが、入ってからは落ち着いてできたのに、スコアを離されたのは今の実力かな」と振り返った。先の全米に続くわずか2度目の四大大会出場で、決勝まで勝ち上がった。「1試合目、2試合目とも勝ったことのない選手に勝ち、自信になった」と大きく飛躍する大会となった。次の四大大会、来年の全豪に出場し、「決勝に行く」ことが当面の目標だ。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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