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【全豪オープン】大坂なおみが新鋭アニシモバに惜敗、大会連覇を逃す

【全豪オープン】大坂なおみが新鋭アニシモバに惜敗、大会連覇を逃す

【全豪オープン】
(1月17日~30日・メルボルン、オーストラリア)

[女子シングルス3回戦]
○アマンダ・アニシモバ(米国) 4-6,6-3,7-6(10-5) ●大坂なおみ

■「強くはないが、とにかく速い。重いとまではいかないが、すごく早く来るので、構える余裕がない感じ。弾道も低くて」。大坂はアニシモバのショットをこのように評した。19年の全仏で17歳にして4強入りした新鋭は、東京五輪金メダルのベリンダ・ベンチッチ(スイス)と似たタイプだ。スピン量の多くないスピードボールを、高い確率で入れてくる。ミスを恐れず、弾道の低いボールを矢継ぎ早に放つ。ベンチッチにはツアーレベルの大会で3戦3敗。弱点の少ない大坂だが、こうしたボールストライカー・タイプにはやや分が悪い。

■「ラリーのほとんどで後手に回っていたのは、確かにちょっとつらかった。卓球のようにすごく速い、そして突然短いボールを打ってくるから、私はいい形でボールに入れなかった」。この違和感が終始、大坂を苦しめた。ウィナーでポイントを取っても、また、先にセットを奪っても、常に居心地の悪さを感じているように見えた。だから、ラリーを優勢に進めながら、仕上げをしくじった。マッチポイントを握りながら、かさに掛かって攻めることができなかった。要約すればそういう試合だった。

■「すごくレベルの高い試合だった。彼女のボールのペースには驚かされたけれど、それ以外は楽しかった」と大坂は淡々と振り返った。復調を期して臨んだ大会は3回戦敗退に終わったが、落胆の色はない。「どのポイントもファイトできた。それは悲しむようなことではない。神様じゃないんだから、すべての試合に勝つことはできません。この試合で大きく成長できた。テニスに向き合う姿勢が(昨年の)全米オープンとはまったく違っていたと思う。負けてしまったけれど、本当に満足している」。

■試合そのものはベストの出来ではなかったが、相手に押されながらも常に顔を上げて戦った。敗戦を受け入れる態度もトップ選手にふさわしいものだった。「成長できた」と言うのは、そのことを指している。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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