【ウィンブルドン選手権】
(6月27日~7月10日・ロンドン、英国)
[車いすテニス女子シングルス決勝]
○ディーデ・デフロート(オランダ) 6-4,6-2 ●上地結衣
■ウィンブルドン初の決勝に、生涯グランドスラム(四大大会全制覇)を懸けて挑んだ上地だが、またもデフロートにタイトルを阻まれた。2セットとも序盤にリードを許し、追い上げも及ばなかった。「(相手が)サーブを入れてきていた場面で、主導権を握れるようなリターンを返せなかった。わかってるけどできないのがもどかしかった」。上地は涙をこらえながら話した。
■「出来は悪くなかった」というように、いいプレーが随所に見られた。スライスでラリーをスローダウンさせ、展開する機会を探ったり、ダウン・ザ・ラインやドロップショットで仕掛けるなど発想豊かなプレーも多かった。なかでも第1セット、1-5からの追い上げには迫力があった。それでも上地は「(デフロートとの)距離が近づいたかというと、そうではない」と冷静に分析した。「彼女に勝つための戦術が何か見つかったわけではない」という。隙を見せないライバルを崩すカギはどこにあるか、「心理状態も含めて探していかないといけない」。難しい宿題を抱えたまま、次の北米シリーズに臨む。
(日本テニス協会広報部)
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