【全豪オープン】
(1月18日~31日・メルボルン、オーストラリア)
■16日に男女シングルスの予選が終わり、1回戦全試合の組み合わせが決まった。日本勢は男子5人、女子4人の計9人が本戦に出場する。男子シングルス第7シードの錦織圭(ATPランキング7位)はフィリップ・コールシュライバー(ドイツ、同34位)と1回戦で対戦する。女子の日比野菜緒(WTA58位)は第5シードのマリア・シャラポワ(ロシア、同5位)に挑む。
■錦織はブノワ・ペア(フランス)と当たった昨年の全米に続き、今回も難敵、自己最高16位のコールシュライバーとの初戦となった。ツアー優勝6回、大きな武器はないが、弱点の少ない堅実派だ。昨年の全仏で対戦した添田豪は3セットで計3ゲームしか奪えず、完敗した。錦織も「彼のうまさは知っている。タフな1回戦になる」と警戒する。
■開幕前日の17日にトミー・ロブレド(スペイン)と実戦形式の練習を行った錦織は、ペースのある深いショットを連発し、好調さをうかがわせた。コールシュライバーとは初対戦だが、相手のプレーは十分、頭に入っている。昨年の全米では1回戦で不覚を取っているだけに、まずは難しい初戦をうまく切り抜けたい。
■西岡良仁(116位)は全豪初出場となる。昨年12月に行われたアジア・パシフィック・プレーオフを制して本戦のワイルドカード(WC=主催者推薦)を獲得した。昨年の全米など四大大会の予選を3度突破した実績を持つが、本戦から出場するのは初めて。予選出場を回避できたことで「いい調整が出来た。調子も体調もいい」と自信を見せる。1回戦の相手はウルグアイのパブロ・クエバス(41位)。両者は初対戦。
■ダニエル太郎(97位)も全豪は初出場。西岡同様、四大大会で初めて本戦から出場する。1回戦の対戦相手はルカシュ・ロソル(チェコ、54位)。対戦成績はダニエルの0勝1敗。14年のデビスカップで対戦、フルセットの熱戦となったが敗れている。
■予選を突破して全豪初出場の杉田祐一(122位)は第23シードのガエル・モンフィス(フランス、24位)に挑む。両者は初対戦。2年連続4度目の全豪となる伊藤竜馬(123位)は同じく予選上がりのラデク・ステパネク(チェコ、186位)との対戦。2006年に自己最高8位をマークした37歳の超ベテランだ。対戦成績は1勝1敗。伊藤は12年にドイツで行われたクレーコートの大会で勝っている。
■昨年、タシケントの大会でツアー初優勝を飾るなど大きく成長し、女子で日本選手トップのランキングとなった日比野は、第5シードのシャラポワ(ロシア、5位)と初めて対戦する。10歳でテニスを始めた頃にあこがれていた選手と、四大大会デビュー戦で当たることになった日比野は「わくわくしている」と笑顔を見せた。「中途半端に守っても、打たれて負けてしまうので、こちらから打っていく」と強気で挑むつもりだ。
■日比と同じく昨年ツアー初優勝を飾った土居美咲(65位)も、上位シードとの初戦となった。相手は第7シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ、7位)。対戦成績は土居の0勝3敗。奈良くるみ(84位)はWCのオセアヌ・ドダン(フランス、154位)と当たる。ドダンはフランス期待の19歳。対戦成績は奈良の1勝0敗。昨年の全仏1回戦で対戦し、逆転勝ちしている。予選を突破し、四大大会本戦初出場の18歳、大坂なおみ(145位)の1回戦は十代対決となった。19歳、102位のドナ・ベキッチ(クロアチア)と当たる。両者は初対戦。
(※世界ランキングは1月11日付け)
(広報委員会)