[ジュニア女子シングルス決勝]
○M.Stojsavljevic(英国) 6-4,6-4 ●園部八奏
■園部の戦績を見ると、早いラウンドでの敗退がある一方で、大会の序盤でうまく波に乗ると、そのまま勝ち進み、優勝にからんでいる。「全部ベスト8とかよりは、何個か優勝できた方がいいのかな」と本人もそれが自分らしさと分かっている。「速いボールの処理が上手くなった」「メンタルで引かなくなった」と、自身の成長を自覚する今大会。一気に頂点に、とも思われたが、決勝はやや勝手が違った。
■独特の緊張感もあって、「いいプレーが少なかった。(武器の)フォアを生かせなかった」という。同じ08年生まれの対戦相手とは過去に四大大会で2度当たり、ともに敗れている。「一発で決めるショットを持っている選手なので、自分よりも打ってくると、ちょっと引いちゃう部分はある」と明かした。
■優勝カップは抱けなかったが、「決勝まで来れると全然思っていなかった。試合ごとに学ぶこともたくさんあったし、成長した部分もあった。いい大会になった」と収穫は大きかった。まだ16歳だが、来年の四大大会ジュニア参戦は決めていないという。今年の全豪までジュニア部門に出ていた齋藤咲良は今春、プロ転向し、17歳でWTAランキングを156位まで上げた。「自分も続きたいなっていう気持ちはあります」。今後は一般大会への挑戦も視野に入れる。
(日本テニス協会広報部)
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