【全米オープン】
(8月29日~9月11日・ニューヨーク、米国)
【日本勢の1回戦展望】
全米オープンは現地時間29日に本戦がスタートする。日本勢は男子シングルスに錦織圭と西岡良仁、女子シングルスに土居美咲、日比野菜緒、奈良くるみ、大坂なおみが本戦から出場する。日比野、大坂は初出場となる。世界ランキング7位で第6シードの錦織は初戦で同97位のベンヤミン・ベッカー(ドイツ)と対戦、同32位で第30シードの土居美咲は同74位のカリナ・ビットヘフト(ドイツ)との顔合わせとなった。
■第6シードの錦織圭は同97位のベンヤミン・ベッカー(ドイツ)と当たる。対戦成績は錦織の2勝1敗。直近では14年楽天ジャパンオープンで逆転勝ちしている。26日に行われた公式記者会見で錦織は「(ベッカーは)速いサーフェスに強い印象もある。サーブと、前に出てくる形も多いので、それには気をつけたい」と話した。
■銅メダルを獲得したリオ五輪の翌週にマスターズ1000のシンシナティに出場したが、連戦の疲労が残り、3回戦敗退に終わった。フロリダのIMGアカデミーに戻って調整、まずは疲労をとり、トレーニングで体をつくって全米に乗り込んだ。「シンシナティが終わって3日休んだが、暑いフロリダでいい練習ができた。トレーニングもかなりやってきた。体調面は問題ない。精神的にも大丈夫」と錦織はコンディションのよさをアピールした。リオ五輪銅メダルで得た自信を胸に、上位進出をねらう。
■同86位の西岡良仁は、同25位で第23シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)に挑む。両者は初対戦。ハードコートが得意なアンダーソンの攻撃をうまくかわし、逆襲の機会を増やせば西岡に勝機が広がる。
■世界ランク32位の土居美咲は、同74位のカリナ・ビットヘフト(ドイツ)と当たる。過去に一度対戦し、ストレート勝ちしている。ウィンブルドンの16強入りで自信を増し、リオ五輪でも2回戦に進出した。四大大会で初めてシードがついた今大会は、上位進出の好機と言えそうだ。
■土居と同じくリオ五輪で初戦を突破した同70位の日比野菜緒は、37位のクリスティナ・ムラデノビッチ(フランス)との顔合わせ。両者は初対戦。同81位の奈良くるみは98位のシュテファニー・フェーゲレ(スイス)と対戦する。対戦成績は奈良の2勝0敗。同82位の大坂なおみは、同30位で第28シードのココ・バンダウェイ(米国)と対戦する。両者は初対戦。バンダウェイは今季、芝コートでツアー初優勝を飾り、上り調子。18歳の大坂も今季、四大大会初出場の全豪で3回戦進出、全仏でも3回戦に進んでおり(ウィンブルドンは故障欠場)、注目の対戦と言える。
(※世界ランキングは8月22日付け)
(広報委員会)