[車いすテニス女子ダブルス決勝]
○上地結衣/ジョーダン・ホワイリー(英国) 6-2,5-7,6-3 ●イエシカ・グリフィユン(オランダ)/アニク・ファンクート(オランダ)
■第2セット3-0までは上地ペアが圧倒したが、第4ゲームから展開が変わった。オランダペアがねばり強さを発揮、上地ペアにダブルフォールトやミスが増えた。「このまま行きたいと思って守ってしまうところがあった」と上地。リードをはき出し、5-7。決着は最終セットに持ち込まれた。互いにサービスに決め手を欠きブレークが続いたが、4-3から上地がキープに成功。次のグリフィユンのサービスゲームを破って、一歩抜け出した。5-3と王手をかけたサービスゲームは3度のデュースの末に上地ペアが取り、昨年に続く連覇を決めた。このペアには全仏決勝で敗れていたが、雪辱を果たした。
■「色んな意味で大事な大会だったのですごくうれしい」と上地。この試合には強い思いがあったという。「2連覇、彼女(ホワイリー)のホームの大会、久しぶりの優勝(のチャンス)だし、(男子複の)国枝さんが負けてしまったので絶対勝ちたいと思っていた」。パワフルなグラウンドストロークを持つオランダペア対策として、パートナーとポジションを入れ替える戦術などを練習し、準備した。攻撃的に進化したダブルスで2年連続の栄冠を手にした。(秋山 英宏)