【全仏オープン】
(5月27日~6月10日・パリ、フランス)
[車いすテニス男子シングルス決勝]
○国枝慎吾 7-6(5),6-0 ●グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)
■第1セットは5-2とリードしながら、追いつかれた。初戦や準決勝のように積極的に攻めたが、「打ち過ぎ、攻め急ぎ」(国枝)でミスが増え、相手に付け込まれた。だが、相手に行きそうな流れをなんとか止めた。5-5からのゲームでは、3度あったゲームポイントをしのいでブレーク。6-5からのサービスゲームでは5度のブレークポイントをしのぎ、8度目のデュースでもぎ取った。
■「バックハンドのダウン・ザ・ラインが入っていなかったので、クロスで勝負しよう、じっくり1本作るぞ、と手を打った」と国枝。「しっかりファイトしてタイブレークを取り切ったところで流れが来た。あれがすべてだった」と満足そうに振り返った。「よく持ちこたえた。自分が見えていた」と岩見亮コーチも感心する粘り腰だった。第2セットは終始、国枝ペース。82分かかった第1セットと対照的に24分で決着した。
■優勝を決めた国枝は力強くガッツポーズ。この優勝で世界ランキング1位復帰も確定した。2016年2月に1位の座から陥落して2年4カ月ぶりの返り咲きだ。国枝は「おまけみたいな感覚」と言いながら、「1位でいるのは気持ちいい」と笑顔を見せた。
(広報委員会)
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