【全仏オープン】
(5月27日~6月10日・パリ、フランス)
[車いすテニス女子シングルス決勝]
○上地結衣 2-6,6-0,6-2 ●ディーデ・デフロート(オランダ)
■上地の鮮やかな逆転劇だった。第1セットはデフロートのペース。上地は「自分のタイミングで打てていなかった。そこまで(調子は)悪くなかったが、想定していた以上にボールが跳ねてきたり、ボールに勢いがあった」と振り返る。第2セット、上地は思い切った策に出る。「届く範囲だったらしっかり打ち込んで、なおかつ、回転系ではなく、より低い弾道で、散らしていく」。ミスが増えるリスクは覚悟の上、「第1セットをあんな形で取られて、これでは埒があかない」と決断した。
■これが試合を決定づける戦術選択となった。「第2セットの入りがよかった。しっかり振り抜けた。集中力が上がっている感じがあった」という上地が試合をひっくり返した。全仏2連覇となったが、「連覇にはこだわってはいない」という。「それより、ここ何回か彼女に負けていたので、(相手の)連勝を止められてすっきりした」。1月の全豪の決勝で敗れた相手に雪辱したことを喜んだ。
(広報委員会)
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