【ウィンブルドン】
(7月2日~15日・ロンドン、英国)
[車いすテニス女子ダブルス決勝]
○上地結衣/ディーデ・デフロート(オランダ) 6-1,6-1 ●サビーネ・エラーブロック(ドイツ)/ルーシー・シュカー(英国)
■上地ペアが終始、攻撃的なテニスでゲームを支配した。ハードヒットや狙いすましたプレースメントで崩し、力強いウィナーで確実に仕留めた。ハードヒッターのデフロートとの連係も上々だった。「自分が相手を動かしてディーデが決めるパターンと、ディーデが速いボールを打って私が前に入って決めるパターン、両方できるのが強み」。上地は満足そうに振り返った。この種目ではホワイリーと組んで昨年まで4連覇した。ホワイリーが出産でツアーを離れたため、シングルスで世界ランク1位を争うデフロートと組んで5連覇を達成した。
■「シングルスで悔しい結果だったので、勝って終わることができてホッとしている」と上地。5連覇にも喜びが控えめなのは「ジョーダンではなかったし、シングルスの負けもある」。シングルスの準決勝敗退には納得していない。「精度高くショットを打ち、次の展開を読む」ことから上地の攻撃が始まるが、車いす操作の難しい芝では動きが制限され、「次の展開が読めるだけのボールが打てていない」。来年はシングルスでもうひとつ上の成績、すなわち決勝進出が目標になる。
(広報委員会)