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【全米オープン】大坂なおみが日本選手として四大大会シングルス初優勝

【全米オープン】大坂なおみが日本選手として四大大会シングルス初優勝

【全米オープン】
(8月27日~9月9日・ニューヨーク、米国)

[女子シングルス決勝] ○大坂なおみ 6-2,6-4 ●セリーナ・ウィリアムズ(米国)

■四大大会23勝のセリーナ・ウィリアムズを大坂が終始圧倒した。圧巻のグラウンドストロークだった。ショットに威力のある大坂に打ち負けまいとセリーナも真っ向勝負に出てきたが、力めば力むほど、大坂の体の動きのスムーズさ、ショットの精度の高さ、メンタル面での落ち着きが際立った。唯一のピンチは第2セット、第4ゲームでブレークを許したときだった。大坂は「一番集中しなければならない場面だった。サービスキープを許したら観客は熱狂し、彼女も勢いづく。それは最も危険」と集中を高め、ブレークバックに成功した。

■四大大会の決勝進出は初、それどころか、大会前までは今年の全豪の4回戦が最高だった。実績から見れば番狂わせだが、今の大坂はこの春までの大坂ではない。マインドセットが進歩、戦術的にも整理され、一流のプレーヤーに飛躍した。この大会では「我慢」が口癖だった。ペースを落として打っても、相手に脅威を与えることができる、堅実さによって相手に重圧をかけることもできる、というサーシャ・バインコーチの教えを完璧に実行した。

■セリーナも「彼女は集中が素晴らしかった。この試合では学ぶことが多かった」と脱帽した。大坂は表彰式で、「みんながセリーナを応援しているのは分かっていました。こんな終わり方でごめんなさい」とあやまった。謝罪の理由はこうだ。「彼女は24個目のグランドスラムタイトルを熱望していた。私はコートに出れば別人で、セリーナのファンではなく一人のテニス選手になる。でも、彼女とハグしたら、子供に戻ってしまった」。ファン心理が急によみがえり、試合中に3度の警告を受け、1ゲームを失う罰則を受けたセリーナの心情を思いやったのか。ただ、「別人」となってコートに入ったときの集中力は素晴らしかった。四大大会初の決勝で憧れの選手に挑み、その選手を破るという最高の1日。セリーナの後継者争いでも大坂が最前列に躍り出た。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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