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【ウィンブルドン選手権】車いすテニスで小田凱人が初優勝

【ウィンブルドン選手権】車いすテニスで小田凱人が初優勝

■車いすテニス男子シングルス決勝で、第1シードの小田凱人が第2シードのアルフィー・ヒューエット(英国)をストレートで下し、初優勝を飾った。全仏に続く四大大会2連覇となった。国際テニス連盟(ITF)によると、17歳69日はウィンブルドンの男子シングルスで全カテゴリーを通じて最年少優勝。試合の結果によって両者にランキング1位の可能性があったが、全仏に初優勝して史上最年少で1位になった小田がその座を守った。

[車いすテニス男子シングルス決勝] 
○小田凱人 6-4,6-2 ●アルフィー・ヒューエット(英国)

■地元ファンの応援を背に、最初に流れをつかんだのはヒューエットだった。しかし、小田も1-4で迎えたサービスゲームから、気迫あふれるプレーで相手に重圧をかける。「(相手の)ホームなので、流れを持っていかれると引き戻すのは難しい。巻き返せたのは、それに負けないようにっていう気持ちで、モチベーションが上がってきた」と小田。先制攻撃を続けてサービスゲームをキープすると、次のゲームでブレークに成功。一気に5ゲームを連取して第1セットを奪った。

■時速100マイル(161km)超のフラットサーブに、鋭く跳ねるサーブを交え、サービスゲームを取る。リターンでは前に入ってプレッシャーをかけ、ヒューエットの右腕を縮ませた。第2セットは立ち上がりにブレークを許したが、すぐに挽回。第1セットのアグレッシブな姿勢が戻り、今度は6ゲーム連取でゴールを駆け抜けた。

■「相手のホームで、あれだけの歓声の中で、ストレートで勝利できた」と小田はアウェー状態でもぎ取った勝利を噛みしめた。1回戦は慣れない芝コートに悩まされ、大苦戦。芝への適応の難しさは、健常者部門でも多くの選手が口にする。だが小田は「芝でもクレーでも、やることは一つ」と一番の強みである先制攻撃に徹した。サービスゲームでは、3本目攻撃、つまり最初のグラウンドストロークでポイントを量産した。仕上げは鮮やかなネットプレーだ。小田は「どのコートでもボレーに出る気持ちはある。意地でも貫き通したい。それが今日はできた」と胸を張った。

■全仏で四大大会初優勝を飾り、反響の大きさに驚いたという。今大会では期待の重さとも戦わなくてはならなかった。それだけに、「2回連続で優勝できて、次もいけるという自信も芽生えた。この大会の収穫だった」という言葉に実感がこもる。最大のライバル、ヒューエットに四大大会決勝で2連勝。男子の車いすテニスは「小田時代」を迎えつつある。

(日本テニス協会広報部)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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