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【全仏オープン】錦織圭は8強止まり。第1シードのマリーに逆転負け

【全仏オープン】錦織圭は8強止まり。第1シードのマリーに逆転負け

【全仏オープン】
(5月28日~6月11日・パリ、フランス)

[男子シングルス準々決勝]
○アンディ・マリー(英国) 2-6,6-1,7-6(0),6-1 ●錦織圭

■「やらなきゃいけないことを的確にプレーできていた」という第1セットは素晴らしかった。クロス、ダウンザラインと自在に展開し、甘いボールには前に入って攻め込んだ。ボールの精度が素晴らしく、「これ以上ないようなプレー」と錦織が自画自賛した通りの内容だった。

■ところが、第2セット第3ゲーム、マリーが2度目のタイムバイオレーションの警告を受け、ペナルティでファーストサーブがフォールトの扱いになったあたりから、相手の逆襲が始まった。猛抗議を退けられたマリーは、その怒りを原動力にしたかのように、第1セットとは別人のようなプレーを見せた。攻撃の迫力、そして守備の丁寧さはさすが第1シードと思わせるものだった。

■錦織は「第2セット以降、焦りが出た」という。攻守両面でマリーにプレッシャーをかけられたことが大きかった。「彼のレベルが上がって、自分が耐えられなくなったり、無理をしてしまった」。攻めなければ攻められる、という焦りが攻め急ぎにつながった。狙いすぎのようなミスも増えていった。

■第3セットはタイブレークにもつれたが、錦織は1ポイントも奪えなかった。6-6までに集中力を使い果たし、「いっぱいいっぱい」になっていたという。このセットでほぼ勝負は決したと見るべきだろう。「もう少し落ち着いてプレーできていれば、という悔いは、特に第2セットには残る」と錦織。素晴らしい打ち合いも見られたが、マリーに地力の差を見せられ、重圧下でのプレーを強いられた試合でもあった。

■ただ、「いいプレーが戻ってきた」という錦織の言葉にはうなずける。春先から力を出せずに敗れる試合が目立っていた。自信の欠如がそのまま結果に表れる試合もあった。しかし、苦闘を制した今大会の3、4回戦と、第1シードに食い下がったこの準々決勝を見れば、復調のレールに乗ったと見ていい。グラスコートシーズンには、手応えをより確かなものにしたいところだ。

(広報委員会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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