[女子ダブルス準決勝]
○チャン・ハオチン(中華台北)/モニカ・ニクレスク(ルーマニア) 7-6(4),4-6,9-7 ●二宮真琴/レナタ・ボラコバ(チェコ)
■試合時間2時間58分、第3セットだけで75分もかかった大熱戦をものにできなかった。二宮が胸中を明かす。「一番(の思い)は悔しいが、自分のできることは精一杯やったと思った。悔いはないが、決勝まであと2ポイントまできたので、やっぱり悔しい」。四大大会のダブルスではこれまで1勝しかしていなかったが、一気にベスト4まで駆け上がった。その手応えと、決勝進出を逃した口惜しさがせめぎ合っていたのだろう。
■溌剌としたプレーでパートナーを引っ張ったが、最終盤は自分から仕掛けてのミスが目立った。相手のマッチポイントでも、二宮のフォアからの渾身のリターンがサイドラインを割った。「動いて裏目に出たところもあった。自分も勝負したが、相手も勝負にきたのでしょうがないとも思う」。ネットでアグレッシブに動き、ベースラインでは思いきりラケットを振り抜いた。常に陣形を頭に入れ、相手のねらいを読んだ動きとショットは世界のダブルス巧者にも引けをとらなかった。決勝進出は逃したが、チャンスは再び訪れるに違いない。
(広報委員会)