【全仏オープン】
(5月26日~6月9日・パリ、フランス)
[女子シングルス3回戦]
○カテリナ・シニアコバ(チェコ) 6-4,6-2 ●大坂なおみ
■1回戦、2回戦で大苦戦をくぐり抜け、ここから調子を上げていくと見られていた大坂だが、42位の伏兵シニアコバに完敗した。第1セットは7度、ブレークポイントを握りながら一度も相手のサービスゲームを破れなかった。ブレークダウンの4-5で迎えた相手のサービスゲームでは、0-40のチャンスを迎えたが、取りきれなかった。第2セットはブレークポイントさえ握れなかった。アンフォーストエラーは相手の13本に対し、3倍近い38本と自滅に近い形だった。
■敗因は主に精神的なものだろう。「緊張のせいにはしたくない。でも、今までの四大大会とはまったく違う感じだった。これまではもっと自由で楽しかったけど、ずっと硬さが抜けなかった」と大坂。初めて第1シードとして臨む四大大会だった。「一般の人はランキングを見て『彼女が勝つね』と言う。でも、選手というのは波があるもの」。大坂は独特の表現で、期待の重さを語った。
■「人生で一番緊張した」のが1回戦、元女王ビクトリア・アザレンカに挑んだ2回戦は、「今年一番難しい試合になる」と違う意味での緊張感を持って臨んだ。経験したことのないストレスのもとでの3試合に、心身が耐えきれなかった。このクレーコートシーズンは粘り強さを身につけ、スライドフットワークなど戦い方に進歩も見られた。昨年と同じ3回戦止まりとなったが、「上を向いていくしかない」と芝コートシーズンに目を向けた。
(広報委員会)
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