【全豪オープン】青山修子、柴原瑛菜は準優勝、四大大会初制覇ならず
[女子ダブルス決勝]
○バルボラ・クレイチコバ/カテリナ・シニアコバ(共にチェコ) 6-4,6-3 ●青山修子/柴原瑛菜
■2セットとも冒頭の柴原のサービスゲームでブレークを許した。第1セットはそのままワンブレークで失った。第2セットはブレークバックで一度は追いついたが、3-3からのサービスゲームでブレークを許し、流れを引き寄せられなかった。スコアの進み方を見れば完敗、しかし、決勝らしい引き締まった試合、内容のある2セットだった、
■試合の最初のポイントで、両ペアの戦力が拮抗していることが分かった。青山が前で積極的に動き、ボレーを放つ。相手もロブや突き球で対抗、簡単にはポイントをくれない。最後はシニアコバのフォアのパスが、鋭角にクロスを抜けていった。両ペアとも、ネットの選手は攻撃的にポジションを取り、ベースラインの選手は隙あらばダウン・ザ・ラインやショートクロスに持っていく。終始、レベルの高い攻防が続いた。
■立ち上がりのブレークダウンについて柴原は「この2週間、だんだんとよくなってきたと思っていたサーブが、力が入りすぎた」と話した。第2セット、3-3からのゲームについて青山は「もったいないポイントの落とし方をしてしまった。相手からのプレッシャーを感じてそういうプレーを選択してしまったのかなと思う」。確かに悔やまれる2ゲームではあった。しかし、1試合戦えば、こういう時間帯は大抵、一度や二度はある。そこを見逃さなかったクレイチコバとシニアコバはさすがだった。
■表彰式で青山は「力を尽くしたが、少し足りなかった」とスピーチし、陣営に感謝した。勝者のクレイチコバは「タフな試合だった。二人は笑顔を絶やさず、人としても素晴らしい。コートで時間をともにできて本当によかった」と日本ペアをねぎらった。四大大会初制覇は逃したが、青柴ペアは日本女子テニスの歴史に足跡を残し、充実した2週間を戦い終えた。
(日本テニス協会広報部)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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