令和2年8月31日
平素より本協会の活動に対してのご理解とご協力に厚く御礼を申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症防止対策としてのJTA公式トーナメント開催自粛勧告へのご理解、そしてJTA公式トーナメント再開ガイドラインの策定と実施におけるご協力に厚く感謝申し上げます。
昨年6月、本協会は小冊子「暑熱下におけるテニス競技会でのヒートルールとメディカルルールの運用について」を作成し、その「運用」部分ではJTA公式トーナメント競技規則「24. ヒートルール」と「25.メディカルルール」との関連でドクターがいない大会において大会レフェリーが「身体的プレーの限界」の適用を可能とする基準を定めました。同小冊子は、併せて、熱中症防止参考資料として以下の情報提供を行いました。
- JTA公式トーナメント競技規則からの「8.身体的プレーの限界」条文の紹介
- 日本救急医学会熱中症分類
- 大会主催者に求められる事前対応
- 大会期間中に求められる対応
- 熱中症を含む緊急時の応急対応
- 熱中症に関する情報源
この度、本協会は昨年度の暑熱下での本小冊子に基づくテニス競技会での熱中症防止対策の検証結果を反映した本小冊子の改訂を行いました。 その主な変更点は以下の通りです。
- 「症状」の「筋肉痛・筋肉の硬直」→「部分的な筋肉の硬直・痙攣」へ変更
- 「症状」の「痙攣」→「全身痙攣」へ変更
- 「症状」の「体温、発汗低下」の削除
- 「熱中症を疑わせる状態」の「部分的な筋肉のこむら返りや痛み、突っ張った状態」→「メディカルタイムアウトの時間内でストレッチを行っても改善しない部分的な筋肉の硬直・痙攣」に変更
試合における安全と安心の確保のために、新型コロナウイルス感染症予防と制御に向けた努力の継続と共に、本小冊子の活用により熱中症防止にも引き続きご尽力いただくことをお願い申し上げます。
「ヒートルールとメディカルルールの運用について(改訂版)」の電子データはこちらをご参照ください。