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2026.07.13
JTA大会レポート

【ウィンブルドン選手権】大坂なおみは難敵カロリナ・ムホバに惜敗

■女子シングルス準々決勝で第14シードの大坂なおみは第10シードのカロリナ・ムホバ(チェコ)に6-7、4-6で敗れ、日本女子として96年の伊達公子以来の準決勝進出はならなかった。

[女子シングルス準々決勝] 
○カロリナ・ムホバ(チェコ) 7-6(4),6-4 ●大坂なおみ

■試合はブレークの応酬から始まったが、第1セット中盤からサービスキープの膠着状態に入る。5-6からのサービスゲーム、30-30から大坂が放った2本のフォアハンドは、いずれも矢のようにダウン・ザ・ラインに突き刺さった。いいリズムでタイブレークに入ったが、頼みのフォアにミスが続き、ものにできなかった。

■第2セットはややプレーのレベルが落ちたが、それでも懸命に食らいついた。しかし、4-4からのサービスゲームでは2度のダブルフォールトで形勢を悪くし、ブレークを許す。次のゲームをラブゲームで失い、大坂のウィンブルドンが終わった。観客にタオルを渡す姿も見られたが、大坂は硬い表情でコートを去った。

■「すべてがうまくいかず、エネルギーも残っていないように感じられた」と大坂。前哨戦から3週連続、ほぼ休みなく試合をこなしたことによる疲労の蓄積を敗因に上げた。第1シードのアリーナ・サバレンカを倒しても、第10シード、過去3勝3敗の難敵が待ち受けていた。試合が緊迫する中、心身の疲労が顔を出し、ショットの精度を狂わせたか。一方、序盤の力比べで押され気味と見るや、早々にネットを交えた多彩なプレーに切り替えたムホバのゲーム運びも見事だった。

■それでも、ウィンブルドン初の8強入りは大きな成果だ。「若い頃は決して相性がよくなかった」という芝の聖地で躍動した。トマシュ・ビクトロフスキコーチの「直感を信じ、自信を持って前に進め」という助言が大坂の目を開かせた。「自由に、流れに身を任せていいのだと気づいた」と、本能的にボールに向き合うことで、もともと持っているショットの強さが存分に発揮された。

■また、今季から指導を受けるストレングスコーチ、ロビー・オオハシ氏の助言で「重心を落とし、かつ速く動く」フットワークを意識したのもショットの精度と威力につながった。もともと低い姿勢でボールに入ることができる、希有な能力の持ち主だ。錦織圭やハンマー投げの室伏広治氏のトレーニングを指導したオオハシ氏のアドバイスで、その長所を伸ばし、芝コートの戦い方を会得した。ハードコートを得意にしていた大坂が、新しい境地を切り開いた。

■今は「もっとできたはずなのに、という気持ちが強い」と悔しがる。だが、芝を克服した自信は今後の戦いに生かされるだろう。「芝で一番の成績を残せたことは励みになる。得意なハードコートで、学んだことを生かし、より完成された選手になれるようにしたい」。記者に「今大会でのポジティブな要素は?」と聞かれ、最初は言いよどんでいた大坂だが、数分後には前向きな言葉をいくつも並べた。

(日本テニス協会)

本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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