■車いすテニスは男子シングルス決勝を行い、第1シードの小田凱人が第2シードのアルフィー・ヒューエット(英国)に快勝、2年連続3度目の栄冠を手にした。四大大会では昨年の全仏から6大会連続、通算10度目の優勝となった。
[車いすテニス男子シングルス決勝]
○小田凱人 6-1,6-1 ●アルフィー・ヒューエット(英国)
■「今季のグランドスラムで3勝目だよ。誰か彼を止めてくれるといいのだけど」。完敗のヒューエットが、ほろ苦いジョークで小田を称えた。小田には、まったく隙がなかった。好調のサーブで主導権を握り、ヒューエットにブレークを許さなかった。24本のウィナーを決め、ヒューエットを応援する1番コートのファンにため息をつかせた。
■「何でもできそうな感覚があった。アルフィーをコート後方に追い込むことができた。勝つだけでなく、特別な試合にしたいと思っていた。ベストのテニスをすることがモチベーションだった。すべて出し切ることに集中した」と小田が胸を張った。
■全仏とウィンブルドンを続けて勝つのは至難のわざで、常勝を誇った国枝慎吾でも連勝は22年の一度きり。選手はクレーと芝のバウンドの違いに悩まされ、上地結衣も「芝はある意味、(自分が取り組んできた)テニスではない」と嘆いた。しかし、4連覇を飾った全仏からわずか5週間後、小田はウィンブルドンで3度目の優勝カップを胸に抱いた。2大会の連勝もこれが3度目になる。
■「芝用にプレースタイルを作ったりすることはない。サーフェスが違っても(同じように)自分のテニスができるかっていうのが僕のチャレンジ。この期間だけ別のことをしようというのは肌に合わない」と言い切る。これまでにも多くの常識を覆してきた小田の面目躍如だ。
■今季の目標である年間グランドスラム(四大大会全制覇)まで、全米のタイトルを残すのみとなった。「やれると思ってやってきたので、想定通り」と自信は増すばかり。「ハードコートでの戦いには自信がある。アルフィーやグスタボ(・フェルナンデス=アルゼンチン)、マルティン(・デラプエンテ=スペイン)と、みんな全力で僕を倒しにくるだろう。少し新しいスタイルを取り入れて挑みたい」と余裕の表情で話した。
(日本テニス協会)
本記事は、日本テニス協会メールマガジン「Tennis Fan」の抜粋です。「Tennis Fan」の購読ご登録はこちらから!
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